INTERVIEW 07
開発からプロモーションまで全体に関わり、事業を成長させたい
BANKAKU KITCHEN担当 係長
M.Jさん 2020年中途入社
Chapter 01
私は2020年3月に、中途採用で坂角総本舖に入社しました。家庭の事情により、地元で腰を据えて働ける環境を求めていたことが主な志望理由です。家を建て、家族と一緒に暮らすタイミングで、転勤のある前職から地元企業への転職を考えました。その中で、私の生まれ育った地域で昔から親しまれていた「坂角総本舖」の名前を目にし、自然と興味が湧いたのです。
前職では、家庭用品の商社で営業職を11年間勤めており、自分自身の裁量で仕入れた商品を、小売店に提案して販売する仕事をしていました。前職は、やりがいを感じる一方で、価格競争の厳しさに直面することも少なくありませんでした。当社は自社ブランドを大切にしており、価格ではなく価値で勝負しています。そのような老舗和菓子メーカーならではの販売戦略に深く共感するとともに、確立された自社ブランドの商品を通してお客様と向き合う営業スタイルが、私に合っていると感じました。
Chapter 02
現在はマーケティング部に所属し、「BANKAKU KITCHEN」という新規事業を担当しています。「BANKAKU KITCHEN」は海老を使ったフードメニューを、テイクアウトでお客様に提供する店舗です。前任者がいないため、企画立案から商品開発、販促活動、さらには流通・販売管理まで、すべてを自分自身で考え、動かしています。特にやりがいを感じるのは、ゼロから課題を見つけ、仮説を立てて改善していくプロセスに主体的に取り組める点です。
例えば、看板メニューの「海老カレーパン」の場合は、「油っぽい」という課題の解決に向けて、数多くのパン屋を自らの足で巡り、理想のパン生地を探しました。その結果、フォカッチャ生地というパサつきが少ない生地を見つけ、揚げずに焼いて仕上げることで、課題を解決できたのです。自らの手で形にした商品が店舗で販売され、実際にお客様に評価される姿を見たときには、大きな達成感と充実感がありました。
Chapter 03
坂角総本舖で働く魅力は、挑戦を歓迎する風土と、個々の意見を尊重する社内文化にあると感じています。2024年に創業135年を迎えた老舗企業でありながら、新しいことに積極的に取り組む姿勢が社内に根付いており、改善点があればすぐに声を上げ、試行錯誤しながら実行できる環境です。
「BANKAKU KITCHEN」もまさにその一環であり、今後は2号店の出店を目標に、事業としての独り立ちを目指しています。「坂角総本舖」というブランドに依存せず、「BANKAKU KITCHEN」単体での事業の黒字化を達成したいです。また、海老を使ったメニューに加えて、「ゆかり」の製造工程で残る海老の殻を餌にして育った「坂角たまご」を使用したメニューも開発したいと考えています。具体的な企画はまだこれからですが、失敗を恐れず、地道に挑戦を重ねていきたいです。
現場の人とコミュニケーションをとり、問題がないか確認します。
企画開発のための資料を作成します。
他社商品のリサーチや、情報のインプットをします。
リサーチしてきた情報を資料にまとめ、事務作業などを行います。